- 私たちが学校を支える、もう一つのかたち -
学校事務とフェーズフリー
学校にフェーズフリーな備えを
石川県公立小中学校教育事務研究会 会長 宮本 健司
学校で事務職員ができることはなんでしょうか。安全教育・防災教育、安全指導などを事務職員が担うことは、たとえ防災士などの資格を持っていたとしても難しいと思われます。しかし日常と非日常の境をなくすことを目指すフェーズフリーであれば、平常時の学校と事務運営の中でできることを探せると思います。学校の日常的な生活を見直して、災害による被災・不都合を最小限にすることを目指してみませんか。
(じむ研はくさん138号より抜粋)
日常と非日常(災害時)の境をなくし、生活の質(QOL:クオリティ・オブ・ライフ)を向上させようとする防災に関わる新しい概念。5つの原則に基づき、【いつも】使うものを【もしも】のときにも役立つようにデザインしようという考え方。
(フェーズフリー総合サイトより抜粋)
| 01 | 常活性 どのような状況においても 利用できること |
いつもはもちろん、もしもの際にも 快適に活用することができるという、 フェーズフリーに不可欠な原則。 |
| 02 | 日常性 日常から使えること 日常の感性に合っていること |
いつもの学校生活の中で役に立ち、 心地よく活用することができる フェーズフリーに重要な原則。 |
| 03 | 直観性 使い方、利用の仕方が 分かりやすいこと |
子どもたちにも分かりやすく、 誰にも使いやすい。 利用しやすいこと。 |
| 04 | 触発性 気づき、意識、災害に 対するイメージを生むこと |
フェーズフリーな教育や活動を通して、 多くの人に安全や安心に関する意識を 提供すること。 |
| 05 | 普及性 参加しやすく、 広めやすいこと |
安心で快適な社会を作るために、誰でも 気軽に活用、参加することができること。 |
引用資料「いつもともしもがつながる学校のフェーズフリー」鳴門市教育委員会 令和3年2月初版
日常業務の中で防災に直接関わることは少なく、「自分にできることは何か」と考えると難しく感じていました。しかし、日常の延長線上にある小さな工夫こそが、非常時に役立つのではないかと思い、まずは身近なところから取り組んでみました。
停電などで電気が止まったときに必要となるのは「明かり」です。
学校に備え付けてある懐中電灯を確認してみたところ、
普段ほとんど使う機会がないため、保管場所が曖昧になっていたり、ほこりをかぶっていたりしました。
サイズもバラバラ、年代物の懐中電灯ばかりですね。
点灯確認をすると幸い明かりはつきましたが、電池の残量や予備の有無までは把握されていませんでした。
この懐中電灯は単1電池を4本も使います。
そこで、
-
懐中電灯の保管場所を改めて確認・共有する
-
電池の在庫状況を点検し、すぐに使用できる状態を整える
といった小さな見直しを行いました。
電池はたくさんありました!
在庫はキャビネット内にあることは書いてありますが、もう少し目立つように作りなおした方がよさそうですね。
また、使用頻度が少ないからこそ、いざという時に確実に役立つように、
LEDタイプやラジオ付きなど、新しいモデルへの更新も検討する必要があると感じました。
今回の取り組みは大がかりなものではありませんが、
日常と非常時を分けずに「いつでも使える備え」を整えることが、フェーズフリーの考え方につながると実感しました。

学校事務の「いつもの仕事」の延長に、防災のヒントはたくさんありそうですね。私たちもチーム学校の一員、できることから無理なく、小さな準備を続けていきましょう。また、生きる力を高めるこの考え方は学校以外でも、きっと役に立つはずです。ご家庭などでも、ぜひフェーズフリーを取り入れてみてください。
実践例・・・その1

この前の防災に関する研修で学んだことを、
他校の事務職員や本校の職員と相談してみよっと

話し合ってみて新しい気づきがたくさんありました!
いつもにないことを話して、コミュニケーションも深まりました!
実践例・・・その2

モバイルバッテリーはいつもカバンにいれておくといいよ
普通にスマホ充電に便利だし、停電時はやっぱり必需品だよね

レトルト食品は何個か常にストックしてるし、
缶詰とかも1個食べたら、1個買うようにすると買い忘れにくいと思う






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